Segnalare una recensione.

下流どころかノー階級な、流浪の民の主人公。そんな彼が上流の貴族や姫と恋に落ちて、相手を身ごもらせてしまう。まあ男子の夢ですな。
お話は嫌味や引っかかりも無くスラスラ読めるが、ちょいと超展開気味。しかし、この価格帯ゲームではあまり長いシナリオは実装できず、かつ後味悪くならないようにという条件を考えると、いい仕事をしているなと感じる。ご都合主義展開はいい夢を見せてもらっているんだと思えばいい。

プレイヤーの分身たる主人公の性格がなかなかよい。ぎらぎらした野心は無いが、一国の姫に一目ぼれしてなんとか近づこうという大胆さと一途さがある。基本女性には優しく、人並み程度の誠実さを持っている。おかげで陰で泣く女性も出てくるわけだが。

CGはとにかくキレイ!で気分を盛り上げてくれる。セリフ・断面図も表示オンオフ可能。女性はしっかりした肉付きで健康的に描かれている。

お相手の女性は、貴族の娘・女騎士・姫君の三人。
貴族の娘は、自然な権高さとうらはらな健気さがとてもいい。惚れた男が他の女と会いたいというのを手助けしてやったり、立場が悪くなって逃げてきた男を匿ってやったり。いい女だ。もちろんファーストエンドはこの娘と迎えた。残念ながら一番CGの少ない娘である。
女騎士殿は、最初あまり興味が無かったのだが、プレイしてみると可愛くなってきた。しかし子供を孕んでいる時に無茶はしないでほしい。
姫君は、無垢で可憐でふくよかで、実に「王女らしくて」よかった。(単なる「姫というラベルの貼ってある普通の少女」では興ざめじゃないか)禁断の恋をする気分が味わえる。しかしこんな娘を持った父親(王)にはおもわず同情してしまう。相手の男なんぞ賽の目に切り刻んでやりたくなるだろう。