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「シルエットノート」 へのレビュー
2018年06月04日 CLYNELISH さん
このレビューは参考になった x 23人
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本作は「片道勇者」や「WOLF RPGエディター」などで同人ゲーム業界にその名を馳せる『SilverSecond』が2005年に発表した初のシェアウェア作品だ。 今から13年も前のゲームである。今日の同価格帯の同人ゲームと比べれば、ボリュームは明らかに少なく、また表現やノリについても古臭さが否めない点も多い。しかし、本作はそれらの点を差し引いても、今なお傑作であると呼ぶにふさわしい魅力を兼ね備えている。 その筆頭がギャグである。 たとえば、あなたが魔法少女モノを書くとして、変身するときの呪文はどのようなものにするだろうか。たとえばあなた、敵の首領に囚われた主人公とヒロインの前で、悪役たちの内面描写をするとき、どういったことを描くだろうか。 本作はこういったシーンのすべてに抱腹絶倒の回答を用意している。畳みかけるような超展開の嵐、魅力的なキャラクターが織りなす躍動感溢れるボケの洪水。「一体どんな脳をしていればこんな発想できるのか」というような超センスのギャグがすみずみまで満ちているのだ。 また本作は公式で二次創作のフォーラムが立ちあげられており、ゲーム上素材を用いた3000作近いユーザー作品を遊ぶことが出来る。その中には本編に負けないほどのエネルギーに満ちた作品も多く、じっくり1年は楽しめるほどの化け物コンテンツにもなっている。 惜しむらくは非公式に立ちあげられていたゲフンゲフンな二次創作の掲示板が、某社のサービス終了に伴い、ネット上から永久に失われてしまったことだろう。私は残念なことに保存し忘れていたので未だに夢に見るほど悔しい想いをしている。……誰か持ってませんかね?……どっかに上げてくれるとすげえ嬉しいのですが。いや新規に書いていただいてもいいんですよ。スケイルさんとかこんなえっちなのにもったいないと思いませんか……ねえ?
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