舉報鑒賞

ゲーム自体はモンスターになって少女達を強姦してゆくというありきたりなものと言っていいのかも知れません。しかし、このゲーム、なかなかに奥が深いのです。
　戦闘システムも独特で、そのゲームバランスは非常によく練られています。また、ゲーム開始時には無機質なメイン画面にしか見えなかったマップが、少女達を攻略してゆくうちにいつの間にか人々が生活し息づいている町へと変わってゆく、「物語を掘り起こすゲーム」でもあります。

　しかしそれら全てを超えて、描かれる少女達の抱えている悩みや問題の解決の物語、そしてやりこめばやり込むほど奥が深い世界設定が見えてくる仕様にはただただ驚くばかりです。
　強姦ゲーをプレイしていたはずなのに、いつの間にか各キャラクターのハッピーエンドを模索するプレイスタイルに変わっていってしまったのは、おそらく私だけではないでしょう。

　このゲームのトゥルーエンドにたどり着くために本当に必要なものは……たぶん、愛なのではないかと、くさい台詞を吐きたくなってしまうような、そんな感動ゲームがここにあります。