舉報鑒賞

少しネタバレありのレビューです。

クリアしてみるとプレイ前の想像と良い意味で印象が違った作品でした。
エンディングは2種類。当初は無難に千穂エンド、真夜エンド、そして大団円なハーレムエンドの3つに分岐するのかと思っていたら、まさかのまさか……
トゥルーエンド後に開放される小エピソードを読んで唸らされました。この物語の主人公は『お兄ちゃん』ではなく彼女だったのかもしれません。

ヒロインはどちらも可愛らしく好感の持てる人物に書かれています。ここは夜のひつじさんの本領発揮ですね。あまあまで優しくて、そしてほんのり寂しいセンチメンタルな読後感。
けれど本作はそれだけで終わらず真夜に対するなんとも言えない想いが残ります。真夜は非常に深いヒロインです。

一方、千穂の方はまっとうにわかりやすく可愛らしく誰もが好感を抱く人物像ではないでしょうか。
本心を吐露した千穂の表情。ラスト付近のあのCGにはグッとくるものがありました。