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「女騎士カレン ゴジャ島漂流記」 へのレビュー

「誰でも最後までプレイできるゲームを作ろう」という思い

2019年08月21日   夜話 さん

このレビューは参考になった x 4人

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いつものように大変に力が入っていて、シナリオ、絵の枚数、イベント内容など全体的に充実した内容となっています。
シナリオに破綻がなく、かつ誰でも最後までプレイできるゲームバランスです。
これだけのゲームを作ることができるサークルはDLsiteでも数えるほどでしょう。
ただ、その高い総合力のわりには販売数が伸びていない印象です。10倍くらい売れてもいい内容となっています。
なぜ労力にあった数だけ売れないか、という疑問があります。

一つ考えられる点としては、多数の作品を作っていくことで
作品制作自体に慣れてしまうことが挙げられます。
多数の作品を作ることはもちろんよい点も多くあり、
作品自体のクオリティは高くしやすいですし、制作速度を上げることもできます。
ただ、「前と同じことをしていればよい」となれば
人間はなかなか大きく向上することはできません。
(全体のボリュームや、物語の整合性など実際には向上しているのですが)
自分個人の直観的には「誰でも最後までプレイできるゲームを作ろう」という思いが強すぎて、イベントの内容までがぬるくなりすぎているのではないかと思っています。
どうも主人公までが作業的に物語に絡んでいるように見えてしまうのです。
役者的といいますか、どうも実在する人物の感じがしません。
もちろん、「実在性」がそれほど問題とならない作品ならいいのですが、(この作品も「ファンタジー」ゆえに実在性の強迫から逃れることができている部分はある)
シナリオの内容など、あまりにもエロゲーとして普通な(無難な)内容を盛り込んでしまった場合、
主人公までが希薄なキャラクターだと作品自体の実在性が薄れてしまう。
作品全体がエロゲーとして一般的なものを追求しすぎていて、色を失ってしまっているように見えます。
「みんなが見たいエロ」よりも「自分の見たいエロ」をもっと追求していいと思います。

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