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と、私的に見ています。
この作品には不断の敬意と愛が盛り込まれています。
もちろん、作品の随所に仕込まれた先達のパロディ要素ばかりを指しての意味ではありません。
作品の根幹を支える戦闘ルールと綿密な計算に成り立つバランス、生き生きとした立ち姿や瑞々しい声を与えられたキャラクター、混沌とした世界観を背景に持つようでそのじつは王道を行くストーリー。
これらの一つ一つは、何も物珍しいものではないと思います。これまでいくつものRPG作品が生み出され、遊ばれてきた中で、プレイヤーたちの記憶に残る素晴らしいそれらの思い出をぎゅっと、凝縮し、結晶へと昇華させたカタチの一つ。それがこの作品だと思います。
性描写にしてもそうです。女性騎士というジャンルの中で、描かれてきた、あるいは夢想されてきたシチュエーションを網羅せんとばかりに、倒錯的な痴態が生々しい肉声と共に繰り広げられる様は圧巻の一言です。
RPGを本気で愛する作者の、RPGへの敬意が感じられた渾身の作品でした。興味を持たれた方にはぜひとも、お手に取って遊んでほしいと思います。