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　紫月琥珀さんのハスキーな、一つ一つの言葉を切って喋る口ぶりと、反復するテキストから、かなりインターバルの長い作品です。
　内実は充実したものですが、そこそこ集中を要するので、休日あるいは休日前などにお勧めする作品でしょうか。

　個人的には催眠音声作品として見るより、エロ音声作品として見た方がよりクォリティの高い作品であるように思えました。
　というのも、全体的に執拗なほど繰り返しが多用されていて、一つの言葉を言い換えて何度も語ったり、おねだりさせるときにも何度も表現を変えて口に出させたり……と、潜在意識より顕在意識にアプローチしているように感じられたのです。
　たとえば、催眠音声として見ますと、「解除音声でカウント百はさすがに長いかな……」とインターバルの長さを感じてしまいますが、エロ音声として見ますと、執拗な寸止めは射精の快楽を爆発的に高めます。
　じわじわじわじわと高められた射精欲求の解放は、快楽としては実に優れたものだったと思います。

　質の高い良い作品だと思いますが、この辺の特徴を踏まえて楽しむべき作品、いわば「容量用法を守って正しくお使いください」的な作品に思われました。
　狙いどころは大変好みでしたので、すごく楽しませていただきましたが、同時にかなり疲れもしたので、前述のように休日にお勧めしたい作品です。