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昨今のツンデレといったら、「表向きツンツンしてるだけで態度や口調でありありとデレてる」ってテンプレばかりで、どこがツンやねん、とどうにも好きじゃなかったのですが…それがひっくり返されました。

とある事情で妹の心が読めるようになってしまった兄。
とある事情で兄に攻撃的な態度しか取れなくなった妹。
これらの要素が噛み合って、凄まじいまでの破壊力をたたき出します。

サンプルを見てもらえばわかりますが、漫画のように一枚絵の中に吹き出しが表示され、その落差が凄い。暴言を吐きながら、内心では変態的なまでに兄を愛している。ツンツンでありながらデレデレなのです。
また、前述した「とある事情」もうまい。無茶な設定を無理なく筋を通しており、すんなりと物語に入り込めます。

さらに、このゲームで真に評価すべきはED。「とある事情」から発展したちょっとした読み物があるのですが、それがまた理にかなっているし、とても読後感のいいものになっている。このEDだけで良い作品だと言い切れます。

お値段もお手頃なので、是非ともプレイして欲しい作品。