舉報鑒賞

男性声なしの音声作品の場合むしろ当然ではあるものの、女性の台詞をベースに物語が進行するため女性キャラクターの目線で描かれています。
おかげで、この女2人のあざとさが印象的に伝わってきます。
主人公の男からは「訓練で好成績を修めたら、美人な先輩パイロットが注目してくれた。だけでも嬉しいのに、教官を買って出てくれてお近づきになれる」幸運な出会いに映るよう仕組まれています。
彼の目線なら恋心や欲情に猛進してしまって気づかないかもしれないトラップが随所に仕掛けられているのがよくわかる構成です。
例えば狭いコックピットに同席し、美女が前のめりで機器を操作し、事実上は男の前にケツを突き出すような格好になってしまうのは空間的な窮屈さを考えれば仕方がないとはいえ、操縦席に慣れているはずの淑女にしては迂闊な体勢でもあり、挿絵に描写されたようなパイロットスーツだとしたら女の恥部を主人公の顔面に見せつけているに他ならず、これで雄の本能を掻き立てられない訳がないと断言できます。
この女はそうやって訓練にかこつけて色気を振りまき、徐々にその手口が露骨になる計画の周到性が段階的に興奮をあおるブースターの役割も果たしています。
それは口車の上手さもさることながら、恋は盲目の格言の部類にも感じられ、騙されていようがいまいが結局はこんな美女の肢体を味わえるなら良いかなって気が沸いてしまっただけでも、この女の勝利なのです。
そう、この美女は次期エースパイロットを篭絡して買った気になっていますが、こっちとしゃ高嶺の花と体の関係になれただけで大儲けなのです。
と言うのはポジティブすぎるかもしれない個人の感想です。