舉報鑒賞

作中のあるオッサンのセリフそのままですが「ひどく疲れた様子の大変そうな女の子」が鬱憤を晴らすが如く性的倒錯に堕ちていく。

「自分の人生は失敗だった」とか平然とぬかす母の鬱屈した期待、成績はいいけどあまり馴染めない学校、表面上はとりつくろってるけど心の中は虚しさでいっぱい……なんてイマドキのディスコミュニケーションな世界に生きる女の子(琴子ちゃん)が、ちょっとした出来心から道を踏み外してくお話。
鬱々とした日常のストレスを非日常の性的関係で発散・自分の存在を再確認するてなもんで、ある意味では一昔前のエンコ―少女やリストカット行為に通じるかもしれません。…琴子ちゃんの場合は少し破滅願望が入ってるくさいですが。

立ち絵やHCGに少々クセがあるかも(とくに男性キャラ)ですが、演出やBGMの不穏さが非常に巧みで、主人公が汚されていく感・堕ちていく感が引き立っていました。
なんというかワンシーン毎に非常に淫靡です。