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「ナナハよ。」 へのレビュー

オススメ! 愛を否定された世界で、愛を貫こうとする物語。

2017年05月14日   色月 さん

このレビューは参考になった x 5人

エロとストーリーが絶妙に結びついた傑作品である。

エロは対人凌辱が主で、ストーリーの進行でイベントが発生する。敗北エロもあり、一つ一つが実用性に富んでいる。本番は勿論のこと、ボディタッチなど本来ソフトなものまでディープな領域に達している。
例えばセクハラやストリップもたかがといえないレベルでねちっこく、ヒロインたちの羞恥と恥辱を煽る的確な言動に、プレイヤーは釘付けとなる。

竿役も夫(父)をネタに籠絡したり、脅迫したりする。従わざるを得ない状況に追い込み、じわじわと外堀を埋めてゆく手腕は、堪らない焦燥感を与えてくれるだろう。

また興味深いのは、主人公の造形が優れている点である。
人も世界も全てが荒廃した中、純粋に人を救おうとする姿にサブ含めヒロインたちが惚れるのは自然である。
また、序章で有能ぶりを発揮した主人公が妻子の状況に不明なのは、都市そのものが邪魔しているからであり、無能とはいえない。

こうしたキャラメイクの良さが効果を発揮し、有能でモテるのにヒロインたちを取られてしまう、というNTRとして上質エロを楽しめる。

個人的には、愛を禁じられた世界で、愛を貫く姿の行方を描いていると思う。
男女隔離政策が顕著な例で、男女の愛、家族愛などすべての愛を奪っている。この政策の理由は他にあるが、本作の暗黒面を象徴している。
対して、主人公は妻子を誰より愛し、他の人にも手を差し伸べる愛そのものの人物である。

次々にその姿勢を否定する悲劇が降りかかるが、果たしてその意志を貫けるのか。そして愛する人を救うほどの力が愛にはあるのか。
その行方を是非実際にプレイし、見届けてほしい。

退廃的な都市に支配され、愛を試される本作は、NTRエロとストーリー・舞台設定が最高にマッチしている。ストーリーメインに評価する方にも勧められる稀有な作品である。

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