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「アリア戦記」 的鑒賞
2017年08月25日 色月 先生/女士
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エロは拠点内の探索で回収するタイプである。シチュは肉体開発度や性経験の大きさで内容がディープとなってゆく、いわゆる段階堕ちを主眼としている。 アリアたちは性知識に疎いorご無沙汰であり、お堅い傾向にある。露骨な行為には真っ向から拒否するが、無防備や寛容さから、流れで身体を好きにされてしまうケースもある。 そんな彼女たちに対して相手はねちっこく、陰湿的である。これはのちに述べるが、男側も様々な理由からためらいがちであり、責め方がじわじわともどかしい内容が多い。 どのイベントも序盤こそは微エロ的なスローペースだが、進行に合わせて男女ともにエスカレートしてゆく。当初の抵抗、躊躇が緩み始める中ごろ、最終段階での堕ちがたっぷりと展開される。過程描写は濃厚であり、マゾの素養が花開いてゆき、尻たたきを期待してしまうヒロインはその好例である。 堕落しきって性に嵌るヒロインたちは潔いほど積極的になる。目をハートに煙らせてのセックスは、その淫靡さが画面越しに匂いたつほど徹底しており、濃密なエロスを発揮している。 興味深いのは男たちの描写だ。ネームド立絵にとどまらず、モブキャラたちも個性的である。 いずれもヒロインたちに対して欲望と期待を抱いているが、倫理観とリスクから自制している。しかしふとしたきっかけからその戒めが徐々に薄れてゆき、最後には獣となる。 何もなければ善人・凡人のままだったはずの人たちが、浅ましく転げ落ちてゆく過程も丁寧であり、あり得そうだと納得させるリアル性がある。 竿役としてもエロの邪魔にはならない。しゃべりがくどくなく、ヒロインたちを煽るのが上手い。先に段階堕ちを褒めたが、男どものこの変貌も同じくらい気合の入った出来だ。 血の通ったキャラメイクを施しつつ、しかしエロを盛り立てる役割をしっかりと完遂させる手腕は流石の一言である。
(* 為必填項目)