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エロは基本的に常時表示されている立絵+口元や局部などのカットインで描写されている段階エロだ。立絵は必要な差分が適宜表示され、触られて痴漢されている表現として立絵が手で撫でられる、ぶっかけの際には該当箇所が精液塗れになるなど、工夫を凝らしている。ポーズもM字開脚やペタンこ座りなど種類が複数あり、いずれもアイリの屈辱と羞恥が伝わる格好で大変よろしい。

シチュは紹介文にある通り羞恥・屈辱傾向が豊富だ。逆らえない状況での言いなりセクハラ、性交渉であり、怒りを抱えたままアイリは渋々従う様はこちらの嗜虐心を刺激し、もっとひどい目に合わせてみたくなる。同時に、段階エロらしく徐々にエロに自ら嵌ってゆくため、ステータス画面の演出も手伝ってドスケベになってゆくのを鑑賞する面白さもある。

個人的におすすめは、ブラックジャックである。負けると身体の衣装を一つずつとってゆくのだが、そこではどこから外すかプレイヤーが決められる。羞恥に震える小娘にもいきなり見せつける淫乱にもなれる素晴らしいシーンであり、外す度につぶやく相手のコメントも合わさって良い羞恥シチュだ。

ストーリーは「アイリが金を稼ぐ」とシンプルだが、「アイリという少女を語る」作品でもある。アイリは異常に攻撃的であり、ヒロインらしくない。ゲームを進めるとそんな彼女の過去が明かされ、他の人(リュンなど)から見た彼女も描かれてゆく。野蛮なアイリに対し、大方のプレイヤーもまた嫌悪するであろう。しかし、進めてゆくとどうしてこうなったのか、そしてどうなってゆくかが気になってくる。
今回の騒動を経て、アイリはさらに転落するのか、または以前と変わらない生活に戻るのか。はたまた、全く違う別の道を歩むのか。数多く用意されたEDから、プレイヤーにはアイリに歩んでほしい未来を見つけて頂きたい。