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「軋轢のイデオローグ」 的鑒賞
2019年04月13日 色月 先生/女士
このレビューは参考になった x 7人
評論選擇的類別:
エロは紹介通り多岐にわたっており、敗北凌辱から売春、悪堕ち、出産に全裸徘徊とおよそエロRPGにあるものはすべてできるという素晴らしい盛り込みようとなっている。では1シーン毎はどうかというと、尺も描写量も多く、差分もふんだんに用意されているので、どれも破壊力のあるものとなっている。 たくさんある中から特に選んでレビューするならば、「処女喪失」「デリヘル」「純愛エッチ」であろうか。 「処女喪失」は本作では数多く設置されており、あっさりと序盤で失うこともあれば、今まで好調だったがふとした油断で散らす、という演出がプレイヤーの思惑ひとつで可能だ。奪われた屈辱、初めての行為への恐怖、取り返しのつかないことへの悲哀がどの喪失でも描いこまれており、どこで失っても抜ける仕様となっている。 「デリヘル」は売春シチュの一つであるが、こちらはメニュー画面で実行することができる。しかも竿役は十数人用意されており、各々要求が違っている。気軽くいろんな男と交わる淫蕩ぶりが良く表現されており、きれいごとでは生きていけないシビアな世界感とマッチングしている。 対極的なのが「純愛エッチ」で、こちらはただ一人の男にのみ処女を捧げる。そこに至るまでの苦難、ようやく得られた安らぎに対する幸福感も描写されており、エロ以外の想いも込められた名シーンである。 ストーリーは王道の名に即した名品となっている。冒頭のクレイシアとアネットの対峙を示し、一気に始まりまで遡ってそこから数々の冒険が繰り広げられてゆく。「あのシーンとはどういう意味だ?」という興味に引っ張られつつ、目前のクエストごとに展開される人間ドラマも面白い。クレイシアらのみならず、仲間たちもそれぞれの信条、生き方、決意を胸に戦うので、話が進むにつれてのめり込むこと間違いなしである。
(* 為必填項目)