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「壊される氷雪の姫君」 へのレビュー

オススメ! 「砕け散るヒロイン」がまさに似合う好短編。

2019年03月26日   色月 さん

このレビューは参考になった x 17人

エロはタイトル通り、絶望によってアイナ姫の心を壊す内容となっている。シチュとしては輪姦、雑魚たちへの性奉仕に区分されており、そのいずれも道具扱いとなる。正編では颯爽と活躍する姫様だけに、本作のシーンはどれもレベルの高いクオリティとなっている。

輪姦ではアジトにいる全員の男たちが相手であり、スチル差分やテキスト・演出面においても、延々と続く陵辱が描かれている。徐々にぶっかけられた精液が広がりゆく、暗転を適宜用いた時間経過のエフェクトなど、肉体的・精神的疲弊を想像させるディープ度の高いシーンとなっている。

性奉仕では、相手の嗜好に合わせた奉仕をせねば効率よく売春できず、場合によってはただ殴られるだけもある。失敗の場合は手ひどい「罰」が下される。この雑魚に屈辱的なお伺いを立てねばならない恥辱シチュは大変捗り、「ありがとうございます」と泣きながらいうアイナは最高に嗜虐心をそそられる。また、これらのシーンでは簡易モーションが使われており、ぷるぷると揺れる健康な肉体美はエロい。

以上の総決算としての最後の凌辱は看板に偽りなしで、バッドエンド好きの方必見の出来である。

ストーリーはダークファンタジーらしく、納得のゆかぬ悲劇に満ち満ちている。ある人々にとっての希望が、別の人々へは予期せぬ絶望になってしまうこのやるせなさは独自の味わいである。特に試練が終わった後にある人物が呟く、悲劇に対する心からの哀切は、短編ながらも濃密な想いに溢れている。

なお本作の正編にあたる「外道勇者」においては、絶望の中に一つの回答が示される。希望と絶望が混淆としたこの世界における「人間」を描いた名作でもあるので、ぜひ合わせてプレイして頂きたい。

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