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「操魔の器」 로의 리뷰
2018년 01월 10일 なしぇる 님
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本作の大きな特徴は、ハソユアさんの以前の作品と違いプロローグで魔物に襲われることなく、主人公は終始純粋な人間として描かれる。 また、職業に関しても前々作は騎士、前作はシスターでしたが冒頭から戦闘経験があるのを語っていたことから人や魔物などを相手に戦いなれた方々だった。 本作の主人公も暗殺者であり、戦闘には通じていますがそれはあくまで対人相手に限っている。さらに特技も常人から見れば優れた技能も、以前の主人公たちが使う魔法や特技から比べると訓練して得た人の力の域を出ない。 そんな中で見えたのは、魔物たちが住まうこの世界での人の弱さである。 本作をプレイした方の中でこう思った方はいないだろうか。 「特技に使うナイフや鉄糸を買う資金集め面倒だなぁ。魔法で全体攻撃や衣服が直せたら楽なのに。」 「HPやTPが少ないな」 「不意を突いても攻撃が弱すぎる。もっと力があったらすぐ倒せるのに。」 私はプレイしている時、幾度と思うことがあった。 だからこそハソユアさんのシナリオ作りは凄いなと私は思う。 なぜなら現実社会においても人は弱い。 獣の様に鋭い牙も無く、空を飛んだり、長時間水の中で生きていくなどはできない。その為、知識と技術を学び人間に足りない強さを身につけ、さらなる高みを目指す。 本作も人間が強さを求めてやまない描写がある。それを分かりやすくする為に、主人公を前作までと違い人間という力量の域にあえて落としていると考える。 後、これは余談ですがハソユアさんの作品は作品は違えど世界観は同じで、時系列が違います。本作は短編でプレイしやすいが、できれば処女作である「侵胎迷宮を抜けて」を先にプレイするのをお勧めする。その方が、より本作を楽しめると思う。
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