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「【初夏耳かき】道草屋 芹7 ゆうがた【湯船怪談】」 へのレビュー

オススメ! また魂が置いてけぼった

2019年05月28日   月の下 さん

このレビューは参考になった x 1人

1年半ぶり、せりさんななつめ。
ちょいと暑くなりつつも涼しい夕時にぴったりな雰囲気の一本でございます。
あの冬に置いてきた魂がようやく帰ってきた気がしたのは気のせいではないでしょう。

第一部、せりさんの世間話
のすたるぢっくな思い出話を田舎風と共に耳に受けながらのんびりてくてく。
…そこからシームレスに得意のアレになる辺り、ああこの人コレ好きなんだなぁって顔が綻びます。
途中からいのこさんも参入してばっくやーどな掛け合いも開始。ああ俺今この世界で歩いてる…
それと「アナタ」ですってよ、口角上がりますってこんなん。わかるー。

第二部、おみずASMR
諸事情からウキウキ気分で湯船に向かうはちょっとオトナ向けなサービス。アルコール的な意味で。
お風呂でお酌で温まりながら、背筋は冷えるいつもどおりの怪談四連撃です。だが今回も入れた気合が違いなっせ!
ASMRというのに偽りなく、あらゆる音を駆使しているので中々の臨場感がございます。
そしてちょーっとしたハプニングも…?

第三部、ゆうやけみみかき
ぱちぱちと線香花火を楽しみながら、夕焼け小焼けでつっつかれ。
帰る前にはゆったりと、でもどこかもの寂しげな雰囲気…からのせりさん分充電。 ぬくもり…ぬくもり…
縁側での耳かきなので屋外の環境音も完備、夕日を眺めるための心遣いも嬉しみ…さすがは女将…

こんなのまた帰りたくなくなるじゃないですかのフルコース。…いつもの事では?言うないよ。
長年の付き合いの積み重ねからくる常連さん特有の蓄積毒が満載で、いつもながらに「また帰ってこよう…」って気分になります。
そうです、道草屋には行くのではなく、帰るのです。
悲しくても、寂しくても、泣いてもいいから、また芹さんに会いに、帰らねばならぬ。ならぬのですよ旦那様。
だから聞いたあとに魂が無くなった気がするのはそういうことなのです。

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