舉報鑒賞

ウタカタさんの2作目の作品で、前作から直接の続編です。
続編とは言え、今作から入っても特に問題なく楽しめると思うので、その点は心配無用です(無論前作から聞いた方が楽しめるとは思いますが)。
作品名に季節の名を入れているだけあって、季節感が前面に押し出されている作品となっています。川のせせらぎ、虫の鳴き声、花火の音等のSEはどれをとってもクオリティが高く、舞台となる田舎の夏を絶妙に演出してくれます。
そして、ヒロインとなる菖蒲さんですが、前作では穏やかなキャラクター性が際立っていましたが、今作では2度目の対面ということで、以前より積極性が増しており、茶目っ気の部分も表立ってきます。
こうしたキャラクター性の変化や、近づいた距離感も含めて的確な描写をされる歩サラさんの演技は、やはり商業作品において広く活躍される人気声優さんならではだと思います。
全体的に音質もクリアーで、バイノーラルの臨場感という点に関しても抜群に感じられますし、総合的に高いクオリティを持った作品です。