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「【耳かき・耳舐め】うたかたの宿 春分の火鉢【バイノーラル・癒やし】」 的鑒賞

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2018年03月29日   ウィフォン 先生/女士

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体験版を聞いた時点でかなり好感触だったので、発売後、すぐに購入しました。

前作の春寒のご馳走に引き続き、新キャラクターの登場となります。ヒロインとなる紅花さんは、姉御肌な気質の女性です。同シリーズで年上っぽい性格のキャラクターとして、楓さんがすでにいますが、そちらがとても穏やかな性格だった一方で、紅花さんの口調はかなり粗野ですし、トラック1では客である聞き手を追い返さんとする勢いです。最初のうちはあまり印象が良くないかもしれません。
しかし、話が展開していくにつれて、彼女もうたかたの宿の仲居さんだけあって、誠意を持って聞き手をもてなしてくれるのが伝わってきます。また、仲居さんの中で古株なようで、そのため、これまでのキャラを気遣う優しさも見えるので、きっと好きになれるキャラクターだと思います。

キャストはこのサークルさんらしく、商業作品でもご活躍されている北見六花さんが出演されています。北見さんの普段のご活動の場から考えると、バイノーラル収録の経験は多くはないと思うのですが、耳元での囁き声の音像の近さ、話し手がこちらへ近づいた時の距離の前後感など、バイノーラルならではの臨場感を感じさせる要素がどれも高いレベルにあり(ウタカタさんで一番だったかもしれません)、素晴らしかったと思います。

ウタカタさんだけあって、効果音や環境音、音質等、基本的なところもきちんと押さえられており、満足のいく作品でした。
ただ、一つだけ要望を申し上げると、収録時間が47分というのは、やはりもう少し欲しいなと思えてしまいました。特に、これまでの作品においては耳舐めが左右で独立したトラックあるのに対して、15分の1
トラックにまとまってしまったのは寂しいです。人気声優さんを起用されている以上、いたし方のない事情もあることは察しますが、頑張っていただけると嬉しいです。

* 為必填項目)

緣由*