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贔屓にしているサークルさんの新作ということで、発売後すぐに購入しました。
シリーズものの作品ですが、今作から聞いても全く問題ないと思います。


今作はシリーズ恒例のキャラクターである菖蒲さんに加え、新たな仲居さんである東さんが登場します。
自分はイラストを拝見した時、「幼いキャラなのかな」と思ったのですが、先輩の仲居さんという設定で、余裕たっぷりの大人の女性でした。
トラック1の「出会い」における雑談では、物腰の柔らかい、礼儀正しい女性といったイメージが強かったのですが、トラック2の「宿で二人で」以降になると、イタズラ好きな部分がかなり表に出てくるようになっていきます。
お酒好きという設定もあり、再三に渡って夜の晩酌を誘ったり、聞き手に好意を持つ菖蒲さんをけしかけてからかったり、昼の部の時点で聞き手にいたずらをしたりと、出会った時の印象からすると、意外にも砕けた俗っぽいキャラクターでした。

東さんを演じられている香山いちごさんは、これまで存じあげない声優さんだったのですが、丁寧でおっとりとしていて、それでいて茶目っけのあるという複雑なキャラをしっかりと演じきっていらっしゃるように感じられましたし、声質もキャラにマッチしていて、好印象でした。
一つだけ意見を言わせていただくと、囁きや耳舐め時にもう少し距離を近くすることができるのではないかと思います。


シリーズ恒例キャラである菖蒲さんは、相変わらずおっとりとしていて、それでいて幼い部分も感じられ魅力的なキャラですし、今作においては、これまでよりも積極的な面も表れ、とても嬉しいです。
また、バイノーラルの臨場感も増しているように感じました。


ウタカタさんだけあってどの効果音も高いレベルにあり、上手く音で夏を演出してくれていますし、独特の和の世界観も健在で、とても満足できる作品でした。