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世界観に入り込みやすい言葉選びや引用、暗喩が文章の中にちりばめられていることで、文学としてもより味わい深いものになっているのがここのサークルさんの作品の特徴です。

二人だけのロジックによって構成された世界観で、二人だけの価値基準に則って、二人だけの閉じた空間を過ごす。
閉じた空間というのが作品の特徴で、「濃密で少しこもったような甘い匂い」にダメな大人になること請け合いです。

行為の描写も、こういうきれいなノベルゲームにありがちな淡白な描写ではなく、過激な描写と作品の思想性の間にあるギャップを、なぜその行為をするのかという説明を含めることによって、物語上必要な行為として承認し、さらに興奮を促進させるスパイスとして昇華させています。
わかりやすくいうと、二人の関係性がこうだから、このシチュエーションにはこのプレイを行わざるを得ないという具合にです。

やっぱり、にんげんですもの。自分のことを好きでいてくれて、自分の子を孕んでくれる小さい子は夢ですよね。

とてもいいものをありがとう。