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「メイドのユキさんのすーぱーあまあまタイム」 的鑒賞

ストーリーも◯

2018年03月19日   海月 先生/女士

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「音だけVR」は良質なバイノーラル音声を意味していると捉えて差し支えありません。

ストーリーの流れは、実業家の両親が急死し、残された主人公(視聴者)とメイドのユキさん。両親の死を切欠にヒッキーになった主人公の心を癒やして、社会復帰させようとするユキさんと共に、前向きな未来へと歩んでいく…
というものです。

かなり長時間の作品ですが、ユキさんの心情の変化が丁寧に作り込まれており、ただのバイノーラル音声ではないと断言できます。良作です。
反面、サクッとエッチな内容だけ聞きたいという人には向きません。今までの二人の積み重ねがあってこそのエッチシーンだと思うので、ストーリー飛ばしてエロだけ聞くのはもったいない。

……ここまで聞くと、優しく甘いだけの作品ですが、考察してしまうと闇が深いです。
なぜならユキさん、主人公とだいたい同世代と想定されるのに「メイドに(義務)教育が必要ですか?メイドとしての訓練は受けています」と、学校に通った形跡がありません…
デパートらしき場所を「このような華やかな場所は始めてきました」と評価しました。
しかも、ユキさんも天涯孤独で主人公家に引き取られたようですが、「メイドは家具です(自分の人権を認めていない)」という教育がされているとか、主人公の両親やばい人だったんじゃないだろうか。

ただ、作品中主人公はユキさんをバブ味ある愛しい1人の女性として扱いますし、ユキさんは闇深い過去が闇深いと全く気づいていないため、つらそうに振る舞うようなことはありません。
サークル名の「調教少女」に恥じないと思います。

なお、この闇深い部分を意識して聞くと、「主人公の世話をするだけの甘えさせ家具(でなくてはいけない)」から「主人公と一緒にいたい女性(でもいいんだ)」に心情が変化していく様子が感じ取れます。

良作です。

* 為必填項目)

緣由*