舉報鑒賞

『田舎生活サバイバルRPG～そのひぐらし～ 』などをプレイした方ならばご存知かと思いますが、スカトロ描写をここまで丁寧に(効果音など細やかなところまでこだわっています)熱を持って描写されたRPGもそうそうない、というか唯一無二などではないかと思われる、crotch さんの最新作です。
過去作と同様にADV要素の強いRPGなのですが、本作はよりADV方向に舵を切っており、牧○物語的な要素が追加され、それを軸にゲームデザインが見直されており、過去作をプレイされた方でも新鮮な気持ちでプレイできると思います。具体的には、空腹・水分・尿意・便意・状態異常などやや煩雑気味だった、サバゲー要素がシンプルかつ易しめになり、突然のゲームオーバーを迎えてしまうようなことは少なくなりました。が、だからといって緊張感が薄れた訳でもなく、農作業などの追加要素との兼ね合いを考えての調整程度ですので、序盤のリソースが少ない段階でのゲーム進行は過去作同様、中々の緊張感を伴っており、良いゲームデザインになっていると思います。
過去作が現代モノだったのに対して、本作はファンタジーと色々な挑戦をされているところも好感触です。また、ゲーム全体としても、フィールド上の描写がより丁寧かつ緻密になっていたり、体感ですがHシーンが多めに設定されていたりなど、よりRPGとしてのクオリティも向上していると筆者は感じましたので、怖い物見たさだけでなく、単純にADV色が強い、18禁RPGとしてもおすすめです。
最後にcrotch さんの作品全体に言えることですが、糞尿まみれの本編に反して、基本的に爽やかな後読感で、何より、「食べて、飲んで、出して」をここまで讃歌している作品はそうそうないので、当たり前のことの素晴らしさを、このゲームを通じて感じてみては、と思います。