استعراض التقرير

今なお名作だと個人的に思っている「ヒプノマルチボイス」ですが……
この作品ではボイス含め他作品が終盤に持ってくるような催眠深度や展開に、序盤からしれっと突き落とされます。
最初からクライマックスなのですが、あくまでそこがスタート地点だという恐ろしさ。

バイノーラルひとつ取っても非常に洗練されており、催眠前ですらとんでもなく臨場感に溢れているというのに、催眠状態で聴くと「暗示の海に溺れさせる」という言葉の意味を身をもって体感することになります。

「ボイス」とは別ベクトルの、ある意味正統派な快楽責めですが……
これシリーズ化したことで、ヒプノマルチ系の全要素を含んだ長編作品という本気で洒落にならない作品が生み出されないかなー とドキドキしています。