この作品に関して的確な内容を語るレビューは数多くあるので、今更私ごときが語る必要性は無いのだが、あえて語らせていただきたい。
私がこの作品に出会ってプレイした時、ラブプラスに出会った時と同じ衝撃を感じた。ときメモをはじめとしたギャルゲーといえば「恋人になる」事が目的のゲーム出会った中で、「恋人と過ごす」というエンドレスゲーとしての革命をもたらした。このゲームも奴隷の少女というモチーフを「陵辱して屈服させる」のではなく、「優しく触れ合う」というテーマに切り替えて作られている。
現代人の中で虐げられている者を目にした時、不快感を感じる人は多いはずだ。奴隷調教エロゲーは数多あるが、そんなゲームでも「この娘かわいそうだなあ・・・」と感じるプレイヤーは結構いたのではないだろうか。(実際このゲームの売り上げを見ると、そうだったのだろう)
エロゲーとしても野暮な言い方をすれば実用的であるのだが、このゲームの醍醐味は、「僕のとこにいればもう安心だよ!」と接してあげられるところではなかろうか。そうした触れ合いののち、シルヴィが笑顔を見せてくれたら、価格以上の体験ができる。ああ、よかったとにっこりする事請け合いだ。
また、この作品は商業作品としてはおそらく世にでる事はなかったであろう。出たとしても無駄にフルボイスであったり、変にプレイヤーに媚びたシーンが追加されていたに違いない。複数ヒロインとか陵辱ルートなんていらんてば!
絵柄がいいです。Hシーンばっちりです。魅力は様々あるが、この作品の魅力は、「誰かのために頑張る」ことを味合わせてくれることではなかろうか。
このゲームを見て気になった方は、迷わず購入すべきだ。その価値はある。末筆ながら、作者様にはこの素晴らしい作品を世に送り出していただいたことに感謝を申し上げたい。
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