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「鈴の緒を引けば」「鈴の音を聞きに」に続くテンさんシリーズ第三弾。この作品には二つの大きな魅力があります。

一つ目は、非常にリアルで繊細な音です。信頼と安心のとみみ庵さんですから、もはや言わずもがなではありますが、何度言っても言い足りないほど音質が極めて高レベルです。耳かき等のメインの部分だけではなく、境内を移動する中で徐々にせせらぎの音が大きくなったりするなど、高レベルな音が臨場感を際立てています。

二つ目は、年上らしさと可愛らしさを兼ね備えたテンさんのキャラクターです。年上としてのプライドからか、初期のテンさんは自分の気持ちに素直になれない(だがそこが良い)のですが、前作に引き続き今作ではさらにデレを見せてくれます。

こんなに魅力の詰まった作品がたったの300円だというのですから、これはもう買って損はないと断言できます。過去2作品を聞いたことのない方は、3作品合わせても1000円足らずなので、ぜひそちらを聞いてから今作を聞いてみてください。