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「乳魔の屋敷ー巨乳サキュバスの誘惑ー」 へのレビュー

甘美な堕落の乳園

2019年04月30日   楓山金木犀 さん

このレビューは参考になった x 16人

〈乳魔〉と称される強力な淫魔によって、退魔戦士達が次々に堕落させられ、餌食となるストーリー。
ストーリーそれだけでも魅力的なのだが、更に作品を引き立たせているのが、当然キャラクターである。中でも主人公である〈乳魔〉ルアは、貴婦人と呼ばれ高貴な存在として当初登場する。貴族としての高貴さと、淫魔としての淫靡さ、色気が醸し出される絶妙な描写は、著者の高い表現力によるものだ。
そこで行われるプレイの数々は、最初から淫靡を極めたものなのに、ルアの高貴さは失われない。しかも、その高貴さがルアの偉大さと強大さを更に助長させている。加えて、終盤に行われる退魔戦士兄弟に対する堕落調教は、淫猥である程、それが当初ルアのまとっていた高貴さとギャップとなって、一層官能的に仕上がっている。復讐と正義の使命に燃える兄弟が、ルアの性的魅力によって、肉体ばかりか、心もすり替えられ、堕落させられる心理描写は、迫真的で見事という他ない。
延々と描かれる乳房や母乳に拘った快楽調教、そして堕落した兄弟が淫魔戦士として授かる褒美のシーンなど、これでもかというくらい淫靡な描写が続くが、全くだれることなく、簡潔な文体で、しかし的確に読者を興奮させるツボを突いてくる。
また、兄弟間の葛藤が描かれているところも巧みで、登場人物の造形ばかりか、その配役にも才能が感じられる。
プレイの描写、そして男が堕落する過程の心理描写、この二つが、作者の最大の武器だと、過去作も含めて改めて気づかせてくれた。

今後も、偉大さすら感じさせる悪女の性的魅力によって、多くの読者諸氏をその虜にしてくれるほどの活躍を期待したい。

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