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对「【淫語ボカロ/ロック】「ふしだらな天使たち」付録「感じるDTM講座/木下桜子・著」宗教団体真メグデス」 的赏析

オススメ! イナセンスからの旅立ち

2020年02月28日   ファラデー 先生/女士

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真メグデスの1stアルバムは、世にあまたある詩集で言えば、英国の大詩人ウイリアム・ブレイクの‘’Songs of Innocence(無垢の歌)"のようなアルバムだった。そこではこの世界に堕ちてきた驚きと悦びが歌い上げられた。だがそれは一度限りの誕生の感動。このアルバムでは、1stアルバムの世界と深く繋がってはいるが異なるもの、ブレイクの詩集で言えば"Songs of Experience(経験の歌)"の世界への旅立ちが歌われていると思う。
例えば1stアルバムでは「ち○ぽふとーい!」というフレーズが晴れ晴れと歌い上げられた。この感動は、ええっこんなのがま○こ入るわけなくないデスカ的なことを背景にした、絶対値としての太さや大きさへの衝撃と感動だ。
このアルバムでも、「太いち○ぽでおかして欲しい」等のフレーズがあり、「おじさんち○ぽおっきい」というフレーズもある。しかしこの太さ、大きさは、単に絶対的なものではなく、他のと比較しての相対的な太さや大きさという意味へと、少しだけ移動している。このアルバムに収められた楽曲では、ち〇ぽは、1stアルバムのときより身近なものとして歌われているのだ。

他の淫語も、大人の階段を1段上り始めた響きがした。「セックス」では、「ウエルカムだよーん」と言う、私が個人的に胸キュンとなるフレーズや、「教えるよ」という柔らかな淫猥さを纏ったフレーズが印象的だ。また、このアルバムでも嬉しいことに、「おま〇こ」「ま〇こ」という言葉は相変わらずパワフルだが、「ドッキング」では、歴戦の兵士に捧げられた頌歌のようなメロディーで、ま〇こという言葉が使われる。

こうして聴き込んだあとで、再びアルバムの最初に収められている「セクサロイド」を聴くと、この楽曲のヒリヒリ来る絶望的な世界観の裏に、誰かの切なる願いがかすかに聞こえるように思った。

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