舉報鑒賞

長き眠りから目覚めた祟り神となって、女の子を拐かして神隠しするゲーム。
しかし上の一言だけでは到底語れないほど巧みに伏線が張られ、ストーリーが重厚な謎解きゲームです。
このサークルさんの作品は今回が初めてですが、メイン絵師のけそ氏は(一方的に)知っていた方なので購入。
…結果、オナホ妖精しかなかったそれまでの氏のイメージが大きく覆されてしまいましたw

ゲームとしては、スキルの組み合わせを考えるのがまず面白い。
女の子の側も個々の性格や行動がスキルとして表現されているため一筋縄ではいかず、最適解を探す楽しさがあります。
初めから周回前提で作られているため1周目では出てこない女の子もおり、彼女たちの関係や過去の出来事が明らかになるなど、物語として俄然魅力が増すのは2周目からです。
ある意味では、1周目自体が巨大な体験版と言っても過言ではないかもしれません。

そして人ならざるものをテーマとしているためか、エロシチュも並の作品とは一線を画したものばかり。
女の子を襲うのはクラゲにフクロウ、ふたなり蛇女、意志を持った布などなど…。
神隠しという事象自体が科学で明確に説明できない概念なのもあり、神隠しされてしまった女の子たちが様々な妖怪の餌食となって堕ちるさまは、エロ抜きでドキドキしてしまいます。テキストの筆致も絶妙の一言。
ロリコン紳士の方なら、文句なしに無条件にお勧めできる一作となっています。

…しかしこの作品にも1つだけ難点があり、それは起動にかなり時間がかかること。
自分のノートPCが貧弱なのが原因なんだろうとは思いますが、大体5～6分は待たされます。
お使いのPCのスペックに自信がない方は、常にも増して体験版で事前の動作確認をお勧めします。

きつねちゃん可愛いよきつねちゃん