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「【耳かき・マッサージ】捧げた愛【囁き】」 へのレビュー
2017年08月31日 アクシス さん
このレビューは参考になった x 4人
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この作品の凄いところは、聞き手の心理感情を正確に予想し、それに対応したセリフが随所に見られる点です。 主導権を握られまいとして、最初は反抗的な態度をとり積極的に求めたり、感情を露わにしない主人公。あくまで「強制」という二文字によって守られていた自分のプライド。 しかし、主人公の行動や表情からその矛盾を指摘し、それによってペースを乱していく… 虚勢や薄っぺらいプライドが徐々に音を立てて崩壊し、完全に相手に主導権を握られる…という感覚が手に取るように分かります。 また、優しく甘い妹系ボイスから、突然切り替わり繰り出される冷たく、からかうようなセリフは、とても同一の声優さんが演じているとは思えないほどレベルの高いモノでした。 藍月なくるさんは妹系ボイスの方という先入観を、自身が持っていた影響も少なからずあるのでしょうが、驚くと同時に大変魅力的であり、ハマった大きな要因の一つです。 この声優さんの演技力が高いおかげで、前述したような少しづつ主導権を握られ、劣勢に陥る感覚を味わうことができます。 深い感情描写、クールな彼女の声から紡がれるこの作品のテーマである「愛憎」のシーンは、冷たく、重く…だけどどことなく儚さも感じる。声質にマッチし、その言葉の意味を深く考えさせられました。 彼女の過去体験を語りながら、このテーマを用い、聞き手に愛ゆえの苦しさ、切なさを説き、そこから行き着く「逃れることのできないミライ」を聞き手に提示するスタイルは、作品の世界へ聞き手をより深くリードする上手な仕掛けだと感心させられました。 僕自身も、罵倒されたり主導権を握られるのが特に好みという訳でも無かったのですが、そんな人にも十分オススメできる大変作り込まれた良い作品だと思います!
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