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SMのSはサービスのSとはよく言ったものですが、サディストが持つ無償の愛による奉仕精神が母性本能からなる女神信仰に通ずるところがあるのは作品ページを訪れた皆さんならお察しのことと存じます。
S、女神、人格更生、そして耳かき。これらの要素より得られるシナジー効果の発見は製作者様を慧眼の士と呼ばせることでしょう。
本来、母性本能は争いを蛇蝎視しますが、SからMへの罵倒はそれに該当しません。彼女の気だるい罵りは「してあげたい」という気持ちの表れであり、だからこそ我々Mは女神様の奉仕に応え、彼女を喜ばせたいと願うのです。
その深い愛の証明により巧みに我々の心を掴む事に成功した女神様は、改めて人格更生に臨みます。あなたは生きるべきだ、あなたはクズではないのだと。全く無駄がありません。
赫々たる構成力です。これほど深い満足感と安心感を覚える作品は類を見ないでしょう。ぐっすり眠れるの看板に偽り無しですね。音についても安定のクリティでした。
口幅たくも補足しますと、ドMの方が激しい攻めを期待されると肩透かしを食らうかと思われます。
また、女神様は我々を肯定されますが、最後まで気持ち悪いと罵ることも続けてくださるのでその点はご安心ください。
あと数学フォントがかっこよくて好きです。