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主な責め役はかすみちゃんですが、本作の肝は恋人であるなおみちゃんのキャラクターでございました。
嫉妬し、後悔し、悲しみに打ちのめされながらも、それに伴う大きな悦びに悶える様子はあわれで愛らしく、非常に劣情を誘われます。

また、寝取らせ行為の末にかすみちゃんの誘惑がエスカレートし、なおみちゃんの想定から大きく歪んでいく流れはこの手のジャンルではお約束であり、満足のいく展開でした。
やけに計画的な乗り換え提案が生々しくて良かったです。

人は痛みに惹かれます。それは、いつか来る本番に備える為の予行演習を欲する心理だとか。もしくは、苦しみに適合し身を守る為の生存戦略とも言われていますね。
真面目で性経験の少ない女性がそれらのリアクションに翻弄される様は想像に易く、作品の趣旨に合致しており、全体的にまとまりの良い作品に仕上がっているなと感じました。

個人的な好みを言えば、これが仕組まれた不貞であることを明かされないままの絡みがもう一つ欲しかったです。