舉報鑒賞

SF要素を含む物語が展開する本作は、文字をコマンド欄に入力して進めていくアドベンチャーゲーム。

収録されているシナリオは2編で、メインシナリオではプレイヤーの下に送られてきた“家電製品”であるアンドロイドの少女“グレア”との、彼女の謎を追う過程における暖かい交流の物語が展開。後日談となるシナリオyは、打って変わって彼女たちの日常の一幕として、SFホラー要素の強い物語が語られます。

どちらも短めながら、ゲーム形態と相まって、物語を一歩一歩進行させていく達成感や順を追ったグレアへの感情移入を味わうことができました。また、謎が明かされたときの「そういうことだったのか」という感覚も小気味よかったです。

気になるHシーンは、メインシナリオ終盤、最後のコマンド入力後に1つと、ゲームクリア後にタイトルから見られるifルート1つの計2つ。いずれも複数枚のCGから構成されています。メインシナリオのものは本編から地続きであり、全体的に上品な雰囲気で進行していきます。反対にifルートでは、閲覧時に注意書きが出る通り、文体含め本編と大きく違った雰囲気でのハードなプレイ。

EDまでで培ったキャラへの思い入れや、アニメーションの効果もありエロティックに展開するものの、EDまで到達しないと閲覧できません。また、全体から見れば少々ボリューム不足のきらいはあるので、Hシーンのみを目的としている方は注意です。

何にせよ本作を構成するものは「グレアさんかわいい!」なので、この色々と不器用で、でも乙女心に溢れたヒロインがツボに入りそうな方は是非。なお、更にグレアとの物語を見てみたい場合は、本サイトで『Glare3』が販売中。他にも後日譚エピソードがフリーで配信されています。