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「小野女未子の耳かきEX 【バイノーラル】」 へのレビュー
2019年04月02日 いとうはむこ さん
このレビューは参考になった x 3人
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小石川うにさん。 正月に「アヘましておめでとう」音声をtwitterにうpしたり、結構ハードで猟奇なのにも出演されてたり多芸な方です。 その中でこの作品は「癒し極振り」と標榜するだけありどこまでも優しく、甘やかな世界に誘われます。 既に多くの方のレビューで述べられている癒し、バブみ、感涙、正しくその通りです。 「めみこ」は、昨今多くの人が多くの場面で拒絶されるであろう「甘え」と「承認」への欲求を圧倒的な包容力で充たして呉れます。 設定上「妹」ですがその圧倒的包容力の前に、母親からの無償の愛情を信じて疑わなかった少年の心を呼び起こさせられてしまいました。 母性なんて言葉を軽々しく言えば一部から喧しく叩かれる昨今ですが、創作のなかでくらい求めてもいいじゃないですか。 小石川うにさんの持ち味である落ち着いた穏やかなトーンの囁き声は正しく癒し音声の白眉。 あどけなくかわいらしく、それでいて慈母のごとく「おにいちゃん」への情愛を語るその様は、バブみの骨頂。 「諦めたり我慢しなくていいんだよ」などシンプルなのに心を揺さぶる言葉。 耳かき音はじめ「音」も品質が高く安眠音声にも適格。 終始ふわふわ、いいぞぉ、キモチイイイキモノー、だったのですが。寝落ちパート最後、少しゾクッときました(気持ちいいです)。 「もっとわたしのこと欲しがってね」 「そしたらおにいちゃんの全部奪ってあげる」 あくまで穏やかに、でも少し悪戯にくすくす笑いながら囁くその言葉、圧倒的包容力だけでは計り知れない情の深さ、めみこの生の感情の様な物を垣間見た気がしました。 でも「幸せ」が「お揃い」は「嬉しいね」。 めみこの手で落ちる地獄ならそれは極楽と同義なので問題ありません('、3_ヽ)_
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