舉報鑒賞

シリーズ物だから・・・と躊躇する必要はありません。
実際のところ僕も道草屋を訪れるのはこれが初めてでしたが、問題なく楽しめています。

前半は芹さんに案内されて、虫の声音を聴きながら芹さんとすずしろさんとの野点をまったりと楽しむパートで、二人のやさしい口調と上品な言葉遣いにとても安心させられます。

抹茶を立てる音や衣擦れ、キジバトの鳴き声などの繊密な環境音は、さすが桃鳥さんといったところ。

また自分の声はないので、二人の会話を横で聴いている構図になるが、不思議と置いてけぼりにされている気はしなくて、無口な自分=主人公の存在を意識して話しかけてくれていることがよくわかります。

R18作品ということでそこにばかり注目がいきがちだが、癒しにも重きを置いており、就寝時やリラックスしたいときにおすすめできる作品。(もちろん”あっち”の癒しも凄いよ)