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なんという事でござろう…
射精後に訪れる明鏡止水の境地を求めて、拙僧はこれまで数々の浮世絵に手をだしてきたのでござる。
そうやって一時的な解脱を体験し続ければ、いずれ仏心に至ると信じて…

しかし、仏心に近づくどころか煩悩は増すばかり。
はて困ったと眉間にシワを寄せていると音声作品なるものがあるというではありませぬか。
拙僧はこれは水を得たりと投げ銭しましたとも。

そしていざ耳を傾けてみると、聞こえる女子の声が妙に耳心地良いもので、脱力しきってしまったのでござる。

気づけば引き込まれており、現世との境も曖昧になりもうした。
それはもうとてつもない没入感であり、思わず魑魅魍魎の仕業かと疑ったほどでござる。

マンネリで最近は勢いの衰えた拙僧の愚息であるが、最後はしっぽり出家し申した。

出せば成る、出さねば成らぬ何子とも。

はて深まる煩悩撲滅をめざし、修行の旅を続けねば…

続編があるのであれば、またこの地に降り立つ事になろう…