استعراض التقرير

先月発売された、あやかし郷愁譚〜コロポックルパロポロの続編となります。今回の舞台は前作と打って変わって屋外、パロポロ自慢の湖畔の秘密の隠れ家ーー。前作では北国の生活の体験がテーマだったのに対して、今作は小さな小さなコロポックルであるパロポロが、普段見ている外の世界を主人公である自分と共有することがテーマとなっています。そのため聴きどころはやはりバイノーラル録音により最大限昇華された(大)自然の音(例によって主人公は小さくなってますからね)ーー心地よい湖のせせらぎ、聞こえてくる他の生き物の存在を感じさせる音は聴く人をその世界観へと引き込んでいきます。そこに加わるは純真無垢なパロポロを演じていらっしゃる浅見ゆいさんの、心に響く素晴らしい演技。しかしただ無垢なだけではない。Whispさんのシナリオもすごい、そしてそれを忠実に、それ以上に聴く人の心に訴えかける浅見さんの演技がすごい、とにかくすごい。泣けてくる。正直自分は冒頭のオッカイとの再会シーンから心の中で泣いてました。個人的にはトラック5からはまさに至高。前作との台詞、登場人物の心情と対比するとなお良い、尊い。冷やされているはずなのに心があったまってしまったぞ?是非是非前作ともセットで聴いていただきたいです。丁度このレビューの掲載時期にはセールもやっているはず。音声作品好きの方にも、そうでない方にも、初めての方にも、自信を持ってお勧めできる作品です。