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对「魔王の秘書 1」的赏析

    • 作品側はもちろん、私もジャンルタグに[ギャグ]を入れています。
      確かにギャグなんですけど、すごい真面目に綿密に考えています。
      あれです、数学ではお馴染みのマイナスにマイナス掛けるとプラスになるみたいなものです。
      RPG世界の魔王および魔物達がそもそも非合理で破綻した存在であるがゆえに、そこに合理的すぎて狂気な存在(人間族の秘書)が入り込んで、一つ一つ丁寧に「そこがおかしい」って真顔で指摘していくと結果的にギャグになっているのです。
      魔王軍に現代日本みたいな雇用形態を提唱し、労災だの残業だの求人募集だの言い出すせいで、魔王様は戸惑いまくってはいるものの、一理ある論理のせいで鮮やかに論破される流れがシュールさを際立てています。
      また、異形の魔族だらけの城の中で、事あるごとに睨まれているにもかかわらず、顔色一つ変えない秘書のスルースキルはヤンキー集団に放り込まれた優等生みたいで、どうにかして堕としてやりたい衝動に駆られます。
      一方で、終盤に行くと、秘書が何故そこまで冷徹に人類を裏切って魔物側に献策できるのかバックボーンが明らかになり、今までもギャグが嘘のようなシリアスな雰囲気が垣間見え、狂気の裏にある哀愁を感じ、やはり彼女は真剣なんだと再確認させられます。
      ただ、地味に最大の見所だと思うのは秘書の上目遣いです。
      魔王と秘書は倍以上の身長差があるので、見上げる構図が頻発し、理知的で冷ややかな態度の眼鏡美人がロリのように遥か上の相手に話す感覚が一種のギャップ萌えです。

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