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「The かぼちゃワイン(1)」 へのレビュー

    • 登場する動物の絵柄に”手塚治虫”先生マナーを
      強く感じさせる”三浦みつる”先生の出世作、一
      巻目。
      印象的な収録作品は、実家の母親から、家業の
      手伝いを頼まれた”青葉春助”は、コッソリ出掛
      けようとしますが、”朝丘夏美”も、同行しよう
      として・・・な「女だらけのスプリングハウス」。
      結局、知られてしまって、体裁の悪い”春助”と、
      憧れ(あこがれ)の眼差し(まなざし)を輝かせる
      ”夏美”を、対照的に描いた、お話でした。
      読んでいて感じたのは、後年の作品で特に印象
      的になる、一コマ・一コマを精密に描き込んで
      ゆく作画スタイルが、この時点で既に、その片
      鱗をうかがわせている点。登場する動物に師匠
      である”手塚治虫”先生マナーを感じさせるのも
      また、印象に残りました。体型が小柄・大柄と
      か、男性・女性など対立軸と、母性愛・父性愛
      の水平軸から、丁寧にストーリーを紡ぎだす展
      開に”三浦みつる”先生の独自性を感じる、一冊。
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