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爽やかな青春や、少しだけ込み入った関係を、巧
みに取り込んだストーリーに”奥森ボウイ”先生ら
しさを感じる、描き下ろし2本を含む、短篇11本
が収録された、自身四冊目の作品集。
印象的な収録作品は、実家通いの学生で、居酒屋
のバイト仲間でもある”哲也”と”鳴海蛍”。旅行に
出掛け、彼女から、初めてを捧げられる・・・な
「夏色バカンス」。付き合い始めて三ヶ月、今ま
で、聞く機会もなかった”鳴海蛍”のことを知って
更に大好きになる”哲也”を描いた、お話でした。
読んでいて感じたのは、多彩な設定から、紡ぎ出
されるストーリーの、バラエティに富んだ豊かさ。
あと、先生自身が、あとがきで触れていましたが、
執筆時期に数年の間隔があるので、絵柄の変遷を
見ていただけたら・・・と書かれていたのが印象
的でした。
絵柄を引き立てる筋書きのベストバランスな一冊。