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「赤線街路 ~昭和33年の初雪~」 へのレビュー
2009年03月18日 てふ さん
このレビューは参考になった x 4人
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昭和の赤線いわゆる風俗街を舞台としたADVはかなり珍しいと思う。 とても面白い舞台だとは思うのだが、個人的にどうもつかみ難い。 これが江戸時代の吉原であれば時代考証云々は別としても直感的なイメージが湧くと思うのだが・・・。 ストーリー内で赤線や売られて行った母親や、娼婦との親交はどちらかと言えばサブ的要素で物語の大筋は「少年が大人になる過程」にあると思う。 その為か非常に癖の強い主人公となっている。 意図的に嫌われる主人公といっても過言じゃないほどだ、その主人公のエゴと大人の事情じみた大人のエゴがぶつかる。大人側も正しいわけではなくやはりエゴなので、全体的な雰囲気はやりきれなさを感じる。 好き嫌いがはっきり分かれそうな作品だと思うのだが、個人的なプレイの楽しみは逐一ツッコミを入れる事だった。あんな子供は嫌だ、あんな大人は嫌だと言った具合に。 ゲーム内で明確に語られない大人像をプレイしながら探すと言った妙に生真面目な楽しみ方で穿ち過ぎだったかもしれない。 Hシーンは朦朧とした中の筆おろしや、Hの練習や、宴会の席での見世物など豊富だが突発的に感じてしまった。 一度クリア後のプレイでは、主人公からだけではなく他のキャラクター(ヒロイン)視点も語られる事になり、こうなると一気にキャラクターの動きが目に見えるようになる。 ここからは第三者的に物語を楽しめる余裕がでるので、1プレイで諦めず再プレイをお勧めしたい。
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