レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「Plant Girl FRONTIER」 へのレビュー

オススメ! もっと評価されるべき名作。

2015年10月27日   ksk さん

このレビューは参考になった x 15人

この作品、DL数に納得していません。経緯は解りませんが、本作品の内容や魅力があまり客層に伝わっていない様で、大変に残念です。

本作品は意外に根っこはシリアスです。但し、そのシリアスをコメディタッチな会話に隠して、見た目は徹底的に明るく軽くしている感じです。中盤以降のイベントを通じて見せるそれぞれの顔で、主要キャラの魅力を一斉にもう一段階掘り下げる感じなのですが…パトリシア最高!

そもそも同サークルさんの作品の特徴として、圧倒的に「会話」を重視しています。一般的なRPGのモブキャラとの会話というのは、一言向こうから喋って会話終了というものが多いのですが、本作品においてはそこに主人公と女の子3人がかなりの確率で返し、向こうからまた返されます。そうして会話が成立するという事は、その相手に個性を与えるという事でもあるので、あの人数全員にこうした作りを敢行されたという事は、実に大変な事であったろうと感じます。しかも、コメディな会話だと思って油断していると、ポロッと感動的なくらい良い事を言ってきたりもするので、そういうところにもこの作品の根底には伝えたいテーマがあるのだなと感じさせられます。

因みに、この作品では舞台となる街は2つしか出てきません。ひとつは故郷の王都、もうひとつは主人公達がこれから住む北方の過疎地です。かつて街もあったその雪降る過疎地で、主人公達を含めた僅かな人々でその地に住まうのですが…凄いのは、その過疎地の成長っぷりです。成長する街に住むっていう事は、こんなに面白い事なんだと物凄く感じました。ひとつイベントをこなせば街角に石畳が出来て景観が美しくなり、ひとつ人助けをしてみれば武器屋や道具屋の他に役所が設立されてみたりと、別の街なんか要らんわってほどコミュニティが洗練されていくのが壮観でした。

そんな希望に満ちた地で住まう4人の活劇を一緒に楽しみましょう。

* は必須項目です)

理由*