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「黒と黒と黒の祭壇~蟲毒~」 へのレビュー -> Recensione per "黒と黒と黒の祭壇~蟲毒~"

オススメ! 姫調教は二の次と言うか付け合わせ

25/07/2007   釜戸馬

このレビューは参考になった x 12人

一見するとロリお姫様調教物のようで、まあそれも間違いではないんですが、実のところこの作品は神話をモチーフとしたシリアスかつハードなダークファンタジーです。
シナリオライターの朱門優氏による、燃えでバトルで神話伝承で復讐・反逆劇なストーリーこそ、この作品のメインであると言って良いでしょう。

主人公はかつて武勇を誇り英雄と称された将軍にして、血縁はないものの王家に名を連ねる皇子でしたが、義妹であり神々の分身と伝えられる聖女・ユーディットの下した神託により「反逆者」として処刑されることとなります。
一度はその命に従い投獄された主人公ですが、それまで国の為に戦ってきた自らへの仕打ちに納得が出来ず、ある夜に牢獄に訪れた謎の少女・チッセの誘いに乗って脱獄。
そうしてチッセに連れられて来た場所で、主人公は拘束されているユーディットを目にします。
チッセは主人公らの国及び宗教と対立する宗教勢力の者であり、彼らの目的はユーディットをさらい、調教により堕落させ聖女としての資格を奪うことで、自分達の信仰の正当性を取り戻すというものでした。
自分に処刑宣告を下した聖女への復讐の為、チッセに導かれるまま義妹の調教を始める主人公でしたが……といった調子で物語は始まります。

そういうわけでロリ姫の調教は物語的にはあくまで手段です。内容に関してもどのように進めるかは一本道で、プレイヤーが関与出来る部分はあまり多くありません。
それよりも普通の物語中に現れる選択肢の方が物語展開への影響は大きいかと。
その意味では普通のADVとそう変わりません。

ロリとか調教とかにあまり興味を引かれなくとも、ダークで燃えるお話が好きな方であれば是非にお薦めです。
逆にロリ姫の調教を目当てにしている方はやや期待外れになるかもしれません。

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