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「濡れる温泉郷 年上美女の誘惑祭りにようこそ」 로의 리뷰
2017년 10월 04일 Edy yam 님
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先ず冒頭から惹き込まれる。 劇中劇である映画・小説とリンクしクロスする世界観と物語が、読者と主人公の一体化を効率化し、より感情移入出来る環境が生まれている。 聖地巡礼や登場キャラにシンクロするモデルとなった人物たちに関するシンパシーも今風ではあるが、誰しも持つ普遍的なミーハー心に訴え、極めて易しい入り口である。 中身は中身で、民俗学入り交じる、ノスタルジーとも違う古めかしさと土着な神秘性が、これまた魅力的である。 バイトとして来た主人公「弘志」の部屋から朝帰りする若女将の姿を見ても、何故スタッフたちは騒ぎ立てもしないのか。 祭りの前に毎年行われる御神体の中での巫女との禊。その相手に弘志が選ばれたのは何故か。 文化財保護を担当する娘が言う「まれびと相手だからどんなことでもできる」の真意は何か。 勿論エロ小説であるから、そっちの方も不備なく完璧であり、かつやはり艶美濃密。 詳しいネタバレは避けるが、童貞の弘志が最初にエンカウントするエロイベントは「女将のアナルにディープキス」である。 しかも主人公にとってのファーストキスと言う、これ以上無いハードな変態性を巧みに描写する。 ”まれびと”として始まりそして終わる、ややほろ苦く切ない文化の一端をエロ小説で味わえるお得な作品である。 私は絵師が木静謙二氏故に本書を手に取ったのだが、意外なほど面白く、一挙両得と言うか、嬉しい誤算であった。
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