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子どもの頃にみた「魔女っ娘」もののアニメでも、ヒロインよりもライバルの女の子の方がよほど魅力的だった。本作をプレイして、ライバルお嬢さまはやはりいいと再認識した。
　本作では、ライバルお嬢さまの置かれた家庭環境や境遇にもさりげなく触れられていて、ただの引き立て役として使い捨てられる運命にあるライバルお嬢さまを、記号ではなく、1人の人間として描いている。
　ラブラブであまあまな展開も、きちんと筋は通っており、とってつけたような強引さはない。2人の会話も楽しい。
　難をいえば、お嬢様言葉に一部違和感を覚える箇所があるが、大きな問題ではない。欲をいえば、Hシーン以外の普通のデートでのライバルお嬢さまの笑顔も見たかった。
　本来は不幸にしかならないライバルお嬢さまが、別の幸せを見つけて新たな人生を歩み出す。これは何と素敵なことだろう。どうか2人が末永く幸せであってほしいと願わずにはいられない。