絵柄は人を選ぶかもしれないし、あらすじを
読んだだけではストーリーが想像しづらく、
興味を引かないかもしれない。
それでも個人的には恐ろしく楽しめた。
黒の列車に乗り込んだ人々について、詳細が語られる
場面は少ない。だが、ストーリーの端々に乗客たちの
意志、生い立ちが垣間見え、ストーリーのいわば
盛り上がりの部分以外でも文章を飽きさせなかった。
ゲーム中の音楽もかなりの曲数があり、『世○の車窓から』
を彷彿とさせるものから、北京やヨーロッパをイメージさせる曲まで
ゲームを盛り上げる要素として充分機能していると思う。
個人的にはカイのテーマ(?)とボスポラブリッジでの曲が非常にお気に入り。
何故か世間での認知度は低い気がするが、
これほどまでにキャラクターが立っているゲームは
そうそう無いと感じる。立ち絵が無いキャラまでが格好良く、
脇役のひとりひとりの出番が少ないのが寂しく感じるほど。
基本的には一本道のストーリーだが、ツボにはまれば
そんなことは気にならない。自分は一本道系のゲームは基本的には
一度しかプレイしないタイプだが、このゲームだけは
4回くらい繰り返している。
興味を持った諸兄には是非プレイして頂きたい。
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