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「東方銀晶天獄」 로의 리뷰

ますます磨かれるイオシス節

2010년 05월 27일   宮日

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「幻想入りしたコミケ」というコンセプトで作られた東方フルボーカル盤です。
帯に書かれた「この同人ゴロ! 有明から出て行け!」の言葉の通り、多少の諷刺性がありますが、今作の出来映えは真に有頂天外、としか言いようの無いレベルになっています。
以下、特に印象に残った曲を紹介させていただきます。

5曲目、「幽霊楽団」アレンジである『one-sided love』は激しさの中にCielさんの切なげなボーカルの響きがあり、しっとりとした大人のセンスを感じます。

8曲目、「ラクトガール」等のアレンジである『紫雨UNITED』はアリス、パチェ、魔理沙のコミケでの様子をラップで表したもので、非常に淡々としたリズム感と、お三方のテンポのよい掛け合いが癖になりそうでした。

12曲目、「無何有の郷」アレンジ『The Crystalized Ocean』は、ボーカルのあさなさんの歌唱力が神懸っており、高級ホテルのディナーショーなどで歌っても違和感が無いのではないかというレベルです。

今作は、ガチ曲ネタ曲どちらも非常に高い水準の音楽性を持っており、どちらを目的にしても秀逸極まりない名盤、といって問題ないでしょう。
同人音楽、東方アレンジ、イオシス、電波、などのキーワードに感じるものがあれば、手にとって損になる事はないと思われます。

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