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序盤ははっきり言ってきつい。「戦う」しか出来ないのに、最弱の野うさぎ相手に何度もボタンを連打して攻撃をしなければいけないのは面倒だった。Lvが2つ3つ上がりさえすれば楽に倒せるのだけど、それまでの過程でやめちゃう人が多そう。
ほんの少し苦労して、この作品の傾向を把握し始めたころ面白くなる。なにせストーリーがいい。村や街、国家間の繋がりがちゃんとある。ただ単にそれらしいフィールドと理由で連結されているのではなく、政治経済がある。ファンタジーの世界だからといって鍛冶屋の主人公がどこへ行っても剣を売りさばけるわけではない。商人がいて、仲介人がいて、需要があって、初めて成り立つ。そんな背景。(とはいえゲームのシステム上、アイテムの売買は可能)
キャラクターも同様、ちゃんと生きている。同人エロRPGだからといって無闇にエロくしていない。女性登場人物は街中で犯されたりするわけでもないし、戦闘中に服だけが破けたりもしないし、性欲を満たさないとLvアップできないわけでもない。男主人公に好意を持ちさえすれ、色目だって使わない。キャラクターを性欲を満たす消耗品にしていない。
難易度高めの戦闘を乗り越え、ユーザーが愛着を持ってキャラを操作し出すタイミングを、作者様はよく捉えていらっしゃる。素晴らしいですね。外道です。まさかあれほどの陵辱色とは……。イラストがないからこそ作者様の文章力が際立ち、こちらの妄想を駆り立てるのでしょう。陵辱は趣味ではないのですが、ええ、オツなものでした。エロシーンも◎。

絵なし仕様はあくまでハンディ。プレイの可否を決めるのは序盤の難易度についていけるかどうかと、仲間が増えるまで続けられるかどうか。そこまでくれば、きっとハマれるはず。
もっと早くにプレイしたかったです。