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「紅湖の皇子」 へのレビュー
2008年12月05日 RIZZ さん
このレビューは参考になった x 1人
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まず、今作。読み終わって「はあ〜〜・・・・」っと大きく息をついてしまいました。 これは決してため息じゃなく、感嘆? 嘆息? そんな感じの深いものです。 エリュズニールシリーズは、この紅湖の皇子でようやく全作網羅させてもらいました。順番的には、霊刀キザクラさんから入って(これが最初)黒曜鏡の魔獣→エリュズニールの騎士→隷妃双奏→紅湖の皇子という、私はめちゃくちゃな順番での踏破となりましたが、この作品、キーとなるいくつかの存在をしっかりと頭に入れておけば、プレイする順番はたいして関係が無いかもです。個々がそれぞれ、しっかり独立した作りになってますし、一つ二つと作品をプレイするたびに、よりくっきりと鮮明に浮かび上がり自分の中で深みを増す世界観。作品同士のさりげないつながりを見つける、知る楽しさ。なにより、ものすごく凝った作りです。絵で、音で、動きと文章で巧みに表現されたクオリティの高さは、私の稚拙な文章力ではあらわしきれないのが残念なほど。久し振りにはまったと思えたシリーズです。普段感情の起伏があまり無いと思われる私には少し厳しい、終わった後にぐったりと脱力してしまうほど揺さぶられる起伏の多さ。しらずしらず、気がつけば引き込まれてしまって、登場人物たちと同じように翻弄される私がいる・・。悪も、ただ悪なだけじゃない。印象深い多くのキャラクターたちが、今、私の脳内でぐるぐる回っています。大暴れです。 ただ。はーど陵辱と肉感むちむちが・・・・。私的には少し厳しいかも。 紅湖の皇子は、最後の最後、ほんとに最後で、ほっとできる作品です。翻弄されながらもたどり着く、このほんの少しの救いが魅力であり、エリュズニールシリーズに共通してある優れた美点なんだろうなぁと、ぐるぐる回る余韻に浸りながら考えたりします。
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