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「妹でいこう!」 的鑒賞
2012年12月14日 ki2 先生/女士
このレビューは参考になった x 2人
評論選擇的類別:
「妹でいこう!」というタイトルにも関わらず、妹が登場しない不思議な作品。 義理の妹ですら存在しないのは、制作側の遊びなのだろう。この徹底振りには逆に感心させられる。 では看板に偽りアリなのかというとそういうわけでもない。妹的存在がわんさと出てくるからだ。 メインヒロインの麻由夏は、宇宙人の妹。とある事情から「自分は主人公の実の妹なのだ」と洗脳がかかっている。 冬乃は、遠縁の妹。実の兄そっくりの主人公を兄だと思い込んでしまっている。 秋帆は、人間じゃない妹(苦笑)。主人公のことを兄貴だと言い張る。 春瑠は、クラスメートの妹。このクラスメートと主人公はお互い憎からず思っているので、ますます複雑なことに…。 これら偽妹たちとの生活を続けていくうちに、友人にモーションをかけられる妹(偽)に複雑な気持ちになるという日常的なエピソードがあったかとおもうと、宇宙を揺るがすレベルのものすごい事件がおこったり、SF的世界観がベースなのでもはや何でもありの世界が展開するのだ。 でてくるヒロインはこれら妹ズだけではなく、「麻由夏の母親(処女)」「麻由夏たちを狙うへっぽこ宇宙軍人」「春瑠の姉(憧れのクラスメート)」「悪友」「宇宙監視官」「猫耳宇宙将軍」「近所のお姉さん」など。もう妹関係無いなあ。豪華なのはうれしいけど。 どたばたコメディとしてよくできており、それにちょっぴり切ない恋愛模様がブレンドされている本作。楽しいシナリオを読みたい向きにお勧めしたい。
(* 為必填項目)